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この記事を書いた人:武山 円 
YSカウンセリングセンターカウンセラー
スクールカウンセラー 公認心理師

お子さんのひきこもりに悩む親御さん必見!~お子さんのひきこもりへの対応法4選~

「わが子がひきこもっている」

あなたが今抱えている悩みと不安は、言葉では言い表せないほど深いものかもしれません。お子さんがひきこもりになった時、その状況にどう対処すれば良いのか、途方に暮れることもあるのではないでしょうか。

「自分の育て方が悪かったのだろうか」

「どうしてこんなことになってしまったのか」

と、自分を責めてしまうことも少なくないでしょう。

「どうしてうちの子が?」という疑問や、「このままで本当に大丈夫なのか?」という不安が頭をよぎることは自然なことです。そして、そうした思いを抱えること自体が、すでにお子さんを大切に思っている証です。

しかし、実際には、「自分のせいなのではないか」という思いで、深く苦しみ、身動きがとれなくなってしまうことが多いです。


愛情深く一生懸命な親御さんほど、お子さんを助けたいという気持ちは非常に強いものです。ひきこもりの問題は、一朝一夕で解決するものではありませんが、あなたの苦しみや悲しみは決して無駄ではなく、お子さんを理解し支えるための大きな一歩です。お子さんとともに小さな一歩を積み重ねることで、やがて大きな変化が訪れることがあります。

ひきこもりから抜け出す道は、必ずあります。その道を歩まれる一歩として、親御さんの具体的な対応をご紹介します。そして、この記事を通して共に歩んでいける仲間がいることを感じていただき、希望の光を見つけるお手伝いができれば幸いです。

この記事を読んでわかること

ひきこもりは親御さんのせいではない

「ひきこもりの原因は親である私にあるのでは…」「子育ての仕方を間違えたからひきこもりになったのかな」など、強い不安を感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。中には、「ひきこもりは親のせい」と周囲から責められた方もおられるかもしれませんし、「ひきこもりになりやすい親の接し方」などの情報を調べて、「私に当てはまるところがある」と落ち込まれた方もいるかもしれません。

ひきこもりの定義と原因についてはこちらの記事にまとめています。
ひきこもりの原因はいったい何?~ひきこもりの原因とひきこもり解決へとつながる3つのカギ~

ひきこもりの原因を見てもわかるように、親御さんが原因でひきこもりになるとは言えません。一因となることはありますし、ひきこもっているお子さんから「お母さん(お父さん)のせいで」と言われたという方もいるかもしれませんが、親御さんはその時その時、最善をつくして、愛情をもって子育てをされてきたのではないでしょうか。また、なぜそのような子育てをしたのか、その子育ての原因をたどり始めると、親御さんのご両親(お子さんからすると祖父母)の子育てにまで遡ることともなり、原因探しをしてもキリがありません。

ひきこもりのお子さんを蘇らせるカギは親御さんが握っている

親御さんだけにひきこもりの原因があるわけでは決してありませんが、お子さんを蘇らせるカギは親御さんが握っています。親御さんの関わりが、お子さんが社会との関わりを復活させていくうえで、重要になってきます。ご自分を責めるその思いは、お子さんを思う愛情そのものです。この機会に、お子さんへの接し方(愛情の表し方)を見直して、ひきこもりから回復する方法を探していきましょう。そのために、ひきこもりのお子さんをもつ親御さんの特徴と、親御さんの対応について解説していきたいと思います。

ひきこもりのお子さんをもつ親御さんの特徴

子どもがひきこもりになる親の特徴が気になるという声が多いのであえて紹介しますが、「親にこの特徴があれば子どもはひきこもりになる」というわけではありませんし、ひきこもりのお子さんをもつ親御さん全員に当てはまるわけでもありません。あくまでも参考として、お子さんの苦しさやご自分のお子さんへの関わりを振り返る一つの指標としてお読みいただけたらと思います。ご紹介する内容が当てはまっていたとしても、落ち込んだり自分を責めたりする必要はありません。専門家などに相談することで、現状を改善することができます。

ひきこもりのお子さんをもつ親御さんの特徴①家族だけで抱え込み、どこにも相談しない

お子さんがひきこもりになったとき、お子さんがひきこもりであるということを打ち明けられず、相談できない方もいます。しかし、ひきこもりを長期化させないためには、専門家や第三者を適切に活用することが大切ですし、それが、ひきこもり解決へ向けた大きな一歩です。

ひきこもりのお子さんをもつ親御さんの特徴②周囲の目や世間体を気にしている

お子さんがひきこもりになったとき、周囲の目が気になるのは自然なことかもしれません。しかし、それが過剰になると、上記のように、どこにも相談ができなかったり、お子さんの行動を制限してしまうことにもつながります。
また、ひきこもりのお子さんをもつ親御さんの職業として、医師や弁護士、看護師、教師など、いわゆる先生業の方や、社会的にも有名な企業にお勤めの方が多いとも言われています。ご自分が優秀であるがゆえに、それをお子さんにも求めたり、お子さん自身も劣等感を抱いたり、ひきこもり状態の子どもの気持ちを理解するのが難しかったりします。成功体験が豊富な方が多く、そのためにお子さんの将来を心配し、悲観するあまり、お子さんを精神的に追い詰めることもあります。

ひきこもりのお子さんをもつ親御さんの特徴③お子さんと共依存の関係にある

お子さんが失敗しないように先回りして声をかけたり、用意をしたり、お子さんの意思を聞かずに「こうするのがこの子のため」と様々なことを決定してきたなど、過干渉な親御さんも特徴の一つとしてあげられます。また、ご自分がされたかったことや理想を、お子さんに求めることもあるでしょう。自分で考えて決断すること、そして時には失敗することも大切な経験ですが、その経験がないことで挫折した際に大きく自信を損失することもあります。それを親御さんのせいにしたり、親御さんの価値観や考え方に縛られているケースも見受けられます。

ひきこもりのお子さんをもつ親御さんのNG対応

いかがでしたでしょうか。親御さんがよかれと思ってとった態度や言動が、お子さんのひきこもりを助長することもあるのです。ここからは、ひきこもりのお子さんへの親御さんの対応として、控えた方が良いものをご紹介します。

ひきこもりの親NG対応①原因や犯人を探し続ける

お子さんに「どうしてひきこもっているの?」「何かあったの?」と原因をしつこく聞いたり、探り続けることはやめましょう。ひきこもりの原因は複雑に絡み合っていることが多いので、何か一つのきっかけが判明したとしても、それで解決に至るわけではありません。例えば、友人に何か嫌なことを言われたということがきっかけでひきこもり始め、その友人があやまってくれたとしても、ひきこもりが解消するというわけではないのです。また、お子さん自身もわかっていないこともあります。その親御さんの言葉に罪悪感を感じ、お子さんを追い詰めてしまうことになりかねません。

ひきこもりの親NG対応②無理に外出させる

お子さんは外に出られないほどに、心のエネルギーが落ちていたり、傷ついていたりする状況です。お子さんから外に出たい、何かをやりたいと意欲が出てきたときに、それを手助けをすることは大切ですが、無理に外出させるのはやめましょう。外で運動すれば気分転換になるから!といった声かけも、お子さんの状態によっては、苦しめてしまうのです。

ひきこもりの親NG対応③ひきこもりを甘えや怠けだととらえる

ひきこもりになりたくて、ひきこもりになっているお子さんはいません。お子さんは「自立したいのにできない」「親の期待にこたえられない」など、強い葛藤を抱いていることがほとんどです。葛藤を抱えながら頑張って生きているのです。そんなお子さんに、甘えや怠けだと叱責すると、お子さんを精神的に追い詰めることになりますし、親子の信頼関係も失ってしまいます。

ひきこもりのお子さんをもつ親御さんが今すぐ実践できる対応法4選

では、親御さんとして何ができるのと思われますよね。ひきこもりのお子さんをもつ親御さんが今すぐ実践できる4つの対応法を紹介します。お子さんと親御さんがより良い関係性を築き、より良い未来を歩むヒントになれば幸いです。

ひきこもりの親御さんができる対応①専門家に相談する

ひきこもりの状態は複雑な要因が絡み合っています。また、親御さんはじめご家族の心理的な負担もはかりしれません。身近な人には話しづらいと感じる方が多い内容でもあります。まずは、専門家に相談することをオススメします。ひきこもっているご本人を専門家につなげたいと動かれる方も多いですが、まずは、ご家族がご相談に行かれることが大切です。ご家族が専門家と関わることも、社会的なつながりを回復する大きな一歩となりますし、親御さんが悩みを打ち明け、安心感をもてるだけでも、ご本人に大きな影響を与えます。

ひきこもりの親御さんができる対応②安心できるコミュニケーションを心がける

「安心して引きこもれるようにする」と聞くと、ひきこもりが長期化してしまうのでは、とか、甘やかしているのでは、と思う方もいるかもしれません。しかし、ひきこもりたくてひきこもっている方はいませんし、様々な葛藤に苦しんでいることがほとんどです。「安心感」をもてることが、第一歩です。
最初のうちは、お子さんも何も話さないかもしれません。でも本心では、孤立感を感じ、つながりを求めていることが多いです。まずは挨拶から、挨拶も難しければ、言葉はなくてもかまいません。「わかってあげたい」という気持ちで過ごしてみてください。お子さんはアドバイスは求めていません。聞いてくれる人、わかってくれる人を求めています。まずは、お子さんが話したいときに、話したいことを話せる土台作りをしましょう。そして、お子さんが今どんな状況であっても、親御さんにとって大切な存在であるということが伝わると良いですね。

ひきこもりの親御さんができる対応③自己肯定感を育む

安心できるコミュニケーションの次のステップとして、自己肯定感を育む声かけを心がけてみましょう。ひきこもりの状態になり、不安や心配が強くなると、どうしても、心の中はその気持ちでいっぱいになり、さらには不安や心配が増幅していきます。そんな時こそ、お子さん良いところ、素敵なところ、楽しかった思い出、嬉しかった思い出などを書き出してみてください。また、日常生活の中でもできてないことに目が向きがちですが、小さな変化や成長を発見して、大きく認めましょう。親御さんがお子さんを認めてくださること、その心の変化が、お子さんの自己肯定感へとつながっていきます。

より詳細の方法をお知りになりたい方は、こちらの記事もごらんください。

ひきこもり状態からどうすればいいか? ~ひきこもりを解決する方法 5選~

ひきこもりの親御さんができる対応④親御さん自身が生き生きと過ごす

わが子がひきこもっているのに自分だけ楽しんでいいの?楽しめない!とおっしゃる親御さんもいらっしゃいますが、ぜひ、そんな時こそ、ご自身の生活やご自身の時間を大切にされてください。親御さんが充実して幸せな生活を送る姿は、お子さんに安心感を与え、社会に対して、未来に対して、前向きなイメージを与えます。親御さんの明るさは、お子さんの明るさを引き出すのです。あなたの好きな事はなんですか?ワクワクすることは何ですか?あなたにとって大切な時間はなんですか?ぜひ思い出されてみてください。お子さんがそんな姿を見て、ふとしたときに親の誘いにのってくることもあるかもしれません。まずは親御さんが楽しむ気持ちを、楽しむ時間を過ごしてみてください。

お子さんのひきこもりに悩む親御さん必見!お子さんのひきこもりへの対応法 まとめ

いかがでしたか。お子さんがひきこもっていることをご自分の責任だと責める親御さんが多いですが、親御さんだけのせいでは決してありません。しかし、お子さんが回復するカギを握っているのは親御さんです。お子さんが社会復帰されていくために、まずは親御さんが専門家に相談し、ご自分の生活やお子さんへの接し方・かかわり方を見直していきましょう。親御さんも、ひきこもり状態にあるお子さんも、ともに幸せになれるように心から願っています。

YSカウンセリングセンターでは

「わが子がひきこもりでどうしたらよいかわからない…」
「このままどうなってしまうのか不安だ…」
「出口が見えず、もう限界…」
という親御さん・ご家族の無料相談を受け付けています。

お子さんをよみがえらせるのは、医者でも、薬でも、相談員でもありません。お子さんのひきこもりを解決するカギは、親御さんの「接し方」にあります。
ご家庭でのお子さんの様子や親御さん・ご家族のお悩みなど、じっくりマンツーマンでヒアリングを行い、解決までの道すじを、具体的にご相談いただけます。ひきこもりが好転していった事例のご紹介も可能です。
経験豊富なカウンセラーが対応いたしますので、少しでも気になる方はお気軽にご連絡ください。

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